保育士の配置基準とは?年齢別の人数や計算方法、働く前に確認したいポイントを解説
2026/08/17
投稿者:スタッフ
保育士の配置基準とは?年齢別の人数や計算方法、働く前に確認したいポイントを解説
「保育士の配置基準って何?」
「子ども何人に対して保育士1人が必要なの?」
「今の園は保育士の人数が足りているの?」
保育士として働くうえで気になるのが「保育士の配置基準」です。
配置基準とは、子どもの年齢や人数に応じて、保育園などに最低限配置しなければならない職員数を定めた基準です。
2024年4月からは3歳児と4・5歳児の配置基準が見直され、より手厚い保育体制が求められるようになりました。
ただし、配置基準はあくまでも「最低限必要な人数」です。
この記事では、2026年時点の配置基準や計算方法、転職時に確認したいポイントを解説します。
保育士の配置基準とは?
保育士の配置基準とは、子どもの人数や年齢に応じて、最低限配置する必要がある職員数を定めた基準です。
子どもは年齢によって必要な援助が異なります。
例えば0歳児は、食事や睡眠、排泄など一人ひとりに合わせた対応が必要です。
一方、4・5歳児は自分でできることが増えるため、保育士1人が担当できる子どもの人数も多く設定されています。
このように、年齢に応じた職員配置によって、安全で適切な保育環境を確保しています。
【2026年】保育士の配置基準一覧
保育所における基本的な配置基準は以下のとおりです。
特に重要なのが、2024年4月から3歳児と4・5歳児の配置基準が変更されたことです。
以前は3歳児が20人に1人、4・5歳児が30人に1人でしたが、現在は、
・3歳児:20人に1人 → 15人に1人
・4・5歳児:30人に1人 → 25人に1人
へと改善されています。
年齢別の配置基準を詳しく解説
0歳児は3人につき保育士1人
0歳児は、子ども3人につき保育士1人が基本です。
例えば6人の場合、
6人 ÷ 3人 = 2人
となり、2人以上の保育士が必要になります。
食事や睡眠、排泄などの援助に加え、体調の変化にも注意が必要なため、手厚い配置となっています。
1・2歳児は6人につき保育士1人
1・2歳児は、子ども6人につき保育士1人が基本です。
例えば12人の場合は、
12人 ÷ 6人 = 2人
となります。
また、2025年度からは、1歳児を5人につき保育士1人で配置する施設を支援する「1歳児配置改善加算」も創設されています。
そのため、園によっては基準より手厚い配置を行っている場合があります。
3歳児は15人につき保育士1人
3歳児は、2024年4月から15人につき保育士1人へ変更されました。
例えば30人の場合、
30人 ÷ 15人 = 2人
となります。
集団活動が増える一方、友達同士のトラブルや生活面での援助など、保育士が対応する場面も多い年齢です。
4・5歳児は25人につき保育士1人
4・5歳児は、25人につき保育士1人が基本です。
例えば50人の場合、
50人 ÷ 25人 = 2人
となります。
自分でできることが増えても、集団活動や友達同士のトラブル、行事など、保育士のサポートが必要な場面は多くあります。
保育士の配置基準はどう計算する?
配置基準は、基本的に子どもの人数を基準となる人数で割って計算します。
例えば、
・0歳児:6人
・1歳児:12人
・3歳児:30人
・4歳児:50人
の場合、
0歳児:6 ÷ 3 = 2人
1歳児:12 ÷ 6 = 2人
3歳児:30 ÷ 15 = 2人
4歳児:50 ÷ 25 = 2人
となり、単純計算では合計8人となります。
ただし、実際の配置人数は施設の種類や自治体の基準などによって異なる場合があります。
そのため、園児数だけで判断せず、実際の職員配置を確認することが大切です。
配置基準を満たしていても「人手不足」と感じる理由
配置基準は、あくまでも最低限必要な人数です。
そのため、基準を満たしていても「人手が足りない」と感じることがあります。
保育士は保育だけでなく、
・書類作成
・保護者対応
・行事準備
・電話対応
・清掃
など、さまざまな業務を行います。
さらに、職員が1人休んだだけで現場が回らなくなる園では、保育士一人ひとりの負担も大きくなります。
そのため、働きやすさを見るときは、配置基準を満たしているかだけでなく、基準より余裕を持った職員配置になっているかも確認しましょう。
配置基準より多く職員を配置している園もある
保育園によっては、配置基準より多くの保育士を配置している場合があります。
例えばフリー保育士がいる園では、
・急な欠勤への対応
・クラスのサポート
・午睡対応
・休憩対応
などを分担できます。
また、保育補助や看護師などが保育士をサポートしている園もあります。
転職先を選ぶときは、職員数だけでなく、どのような職員がどのような役割で配置されているかを確認するとよいでしょう。
転職前に確認したい「配置」のポイント
転職先を選ぶ際には、次のような質問がおすすめです。
① クラスごとに何人配置されている?
「3歳児30人に対して保育士2人なのか3人なのか」では、負担が大きく変わります。
求人票だけでは分からないことも多いため、面接や園見学で確認しましょう。
② フリー保育士はいる?
フリー保育士がいれば、急な欠勤や忙しい時間帯にサポートしてもらえる可能性があります。
③ 職員が休んだときはどうする?
「職員が急に休んだ場合はどのように対応していますか?」
と聞くことで、その園の人員体制を把握しやすくなります。
④ 休憩はきちんと取れる?
配置人数だけでなく、実際に休憩を取れているかも重要です。
「休憩はどのように取っていますか?」と確認してみましょう。
「保育士が足りないかも」と感じるサイン
現在の職場で次のような状況が続いている場合は、人員体制を見直してみてもよいでしょう。
・職員が休むと現場が回らない
・休憩を十分に取れない
・書類を勤務時間外に行っている
・常に人手不足を感じる
・一人で多くの子どもを見る時間が長い
・フリー保育士がほとんどいない
・行事前の残業が多い
・有給休暇を取りづらい
これらだけで配置基準違反とは判断できませんが、保育士の負担が大きくなっている可能性があります。
「毎日忙しすぎる」「子ども一人ひとりにゆっくり関われない」と感じている場合は、現在の人員体制を確認してみましょう。
まとめ:配置基準は「最低ライン」と考えよう
保育士の配置基準は、子どもの安全を守り、適切な保育を行うための重要な基準です。
2026年時点の基本的な配置基準は、
・0歳児:3人につき保育士1人
・1・2歳児:6人につき保育士1人
・3歳児:15人につき保育士1人
・4・5歳児:25人につき保育士1人
となっています。
2024年4月には3歳児と4・5歳児の配置基準が改善されました。
ただし、配置基準はあくまでも最低限必要な人数です。
転職先を探すときは、
「基準より多く職員を配置しているか」
「フリー保育士がいるか」
「職員が休みやすい体制か」
なども確認することが大切です。
「今の園は人手が足りない気がする」「もっと子ども一人ひとりと向き合いたい」と感じる場合は、求人票だけでなく、実際の職員体制まで確認して転職先を選びましょう。

