就職前に知っておきたい!「設定保育」と「自由保育」の違いと選び方

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就職前に知っておきたい!「設定保育」と「自由保育」の違いと選び方

就職前に知っておきたい!「設定保育」と「自由保育」の違いと選び方

2025/05/02

投稿者:編集部

設定保育と自由保育

 

保育には「設定保育」と「自由保育」があると聞いたことはありませんか。

名前を聞いたことがあるものの、それぞれの保育の違いがよくわからない…なんて人もいるのではないでしょうか。設定保育と自由保育とはなにか、メリットやデメリットも含め詳しく説明していきたいと思います。

 

■設定保育とは

 

設定保育は、保育士がどのような保育を行うのかあらかじめ設定した指導案をもとに、保育士が主導となって行う保育の形です。

 

指導案は長期的なものと短期的なものがあり、一度立てた指導案を子ども達の成長とともに変えつつ運用していきます。指導案では、保育の時間や内容を計画的に定めていき、クラス全体や園全体で取り組みます。設定保育は子どもが集団で活動する特徴があるため「一時保育」や「一斉保育」と呼ばれることもあります。

 

設定保育は、保育士中心の保育だと思われがちですが実際には違います。保育士が子どもたちの成長を見ながら、次にできることを考え、一人ひとりに向き合うことを理想としています。クラス全体で同じ活動を行うことで、子どもごとに異なるできること・できないことを見極めしやすくなる特徴ともいえます。

 

■自由保育とは

 

自由保育は、子どもの自主性を尊重した保育を行う保育のことをいいます。クラス全体で考えるのではなく、子ども一人ひとりが自由に遊べる環境設定を行うものです。保育士が子どもたちに保育活動を提案するのではなく、子どもがどんな活動をしたいかを考え自発的に遊ぶことが特徴です。場所ごとに保育士を配置して、子どもたちの遊びのフォローをしたり、ときには一緒に遊ぶこともあります。トラブルが起きていないか常に気を配りつつ、興味や好みに合わせて、環境設定を考えていく保育です。

 

そのため、保育士はあくまでも環境を整えることであり、何をしていいのか迷っている子どもにはアドバイスをします。ときには、危険な遊びをしている子どもに注意をすることもあり、子どもの行動に常に気を配っています。

 

■設定保育と自由保育のメリット・デメリット

 

設定保育と自由保育にはどんな違いがあるのでしょうか。

それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

 

・設定保育のメリット

 

設定保育のメリットとして、1日の保育時間を効率的に使えるようになり、行事や製作などの準備が円滑に進めやすくなります。保育士が決めた目標に沿って子どもたちの指導を行うこともあり、効率的な活動にも繋がります。事前に子どもたちと「何をするか」を決めておくことで、外遊びをするときと室内で製作をするときの事前準備がしやすくなります。

 

・設定保育のデメリット

 

設定保育のデメリットとして、子どもの自主性や発想力が育ちにくく、保育者の指示を待つことに慣れてしまうことがあります。行動をするときに指示を仰いだり、自分で考える力が身につかなくなってしまいます。また、集団で生活している子ども一人ずつに配慮した声掛けも必要になるなど、細かな部分まで目を配る必要も出てきます。子どもの個性によっても集団生活や設定保育が苦手なケースもあるので、声掛けや対応をしていく必要もあります。

 

また、クラス全体が一斉に同じ活動を行うようになるため、全員が楽しめるようなアイデアを考えなくてはならず、飽きにくいアイデアを考えるのが負担になってしまうのです。

 

・自由保育のメリット

 

自由保育は、子どもたちの自主性を尊重しつつ、発想力をより育むことができます。また、子どもにあわせて柔軟な保育を実施できますし、子どもの好みや性格を把握しやすくなります。子ども一人ひとりに対して理解を深めることもできるなど、子ども主体ならではのメリットがたくさんあるのがわかると思います。

 

・自由保育のデメリット

 

自由保育は、子どもの自主性や発想力を尊重するために見守ることも必要になります。とはいえ、子どもを放っておくこととは違います。例えば、おもちゃを取り合ってトラブルが起きてしまうこともあります。子ども同士で解決することは難しいため、必要なときは保育士が間に入って指導していくことも大切です。自由に遊ばせつつも、子ども一人ひとりに目を配る必要もありますし、現状況をきちんと把握することも必要になってきます。

 

自由保育の場合、子どもたちに合わせて保育士の数を調整する必要も出てきます。外遊びと室内遊びで保育士の目が届かない状態にならないように、設定保育よりも多い保育士が必要になってきます。

 

■まとめ

 

設定保育と自由保育の違いについて、特徴はもちろんメリット・デメリットについても詳しく説明しました。

子どもの活動内容や保育士の役割、人数などの違いもあります。

どちらの保育園があっているのかを見極めることも必要になってきます。

保育園によっては設定保育と自由保育の両方を取り入れているところもあります。

それぞれの違いを理解した上で、就職先を選ぶ時にも参考にしてみてください。

 

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