保育士に休憩時間がない理由
2022/08/25
投稿者:編集部
保育士に休憩時間がない理由
仕事において休憩をとることは、疲れやストレスを解消してその後の仕事をしっかり頑張るためにも必須なことです。
しかし、保育士は休憩時間がとれなかったり、とれたとしても休憩時間中に仕事をしなければならなかったりすることがあります。
今回は、そんな保育士の休憩時間がない理由とどうしたら休憩時間を確保できるのかについて詳しく解説していきます!
休憩をとらないと違法になる
労働基準法によると、1日の就労時間が8時間を超える労働者は1時間以上の休憩時間をとらなければいけません。
フルタイムで働く保育士も例外ではなく、就労時間の途中で休憩をとらなければいけません。
また、休憩時間は会社(保育園)と労働者の合意の上で分割することもできます。
一般企業では休憩時間を一斉にとることがほとんどですが、保育士の場合は子どもを見なければいけないため、交代でとることが一般的なようです。
時短、パートも休憩が必要な場合がある
時短勤務やパートであっても、1日の就労時間が6時間を超える労働者は45分以上の休憩が必要です。
また、0歳の子どもを持つ女性は通常の休憩時間の他に育児時間の請求ができ、1日の就労時間に応じて、1回30分以上の育児時間を1日1回または2回請求できます。
保育士が休憩時間をとれない理由
ここでは、保育士が労働基準法で休憩時間をとるように定められているにもかかわらず休憩時間をとれていない理由を解説していきます。
【連絡帳記入などの雑務を休憩中に行っている】
勤務中はどうしても忙しいため、連絡帳記入などの雑務を休憩中に行っている保育士も多いです。
休憩中は子どもと離れゆっくりしたいものですが、周囲の空気からそれができず事務仕事をしてしまう保育士も少なくありません。
また、園によっては休憩時間中に会議や打ち合わせをしていることもあります。
このように、保育士の休憩時間は実質労働時間になってしまっています。
【こどもの昼食はいろいろな気を配ることが多い】
保育園では安全面に配慮して、子どもの食事に関わっている場合がほとんどです。
食事中の事故を防ぐために子どもたちを見守り、食育のためにマナーにも気を配ることが大切になります。
また食事前にはテーブルや椅子の準備、食事中は子どもの年齢に応じて盛り付ける量の調整やアレルギーの対応、食後には片付けと掃除もあり休憩をとる暇はありません。
【子供のお昼寝時間は見守りを行っているため休めない】
保育士は子どものお昼寝時間に休めると思われがちですが、そんなことはありません。
お昼寝中の窒息事故防止やSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスク軽減のため、室温管理や数分おきの呼吸チェックに加え、布団が顔にかかっていないか、うつ伏せ寝になっていないかなどの確認をしなければなりません。
このように、子どものお昼寝中もやることがたくさんある他、子どもを起こさないよう掃除や事務作業を行っている保育士もおり休憩はできません。
【休憩中も電話対応をしなければならない】
休憩中も電話がかかってきたら出なければいけません。
保育園では保護者からの電話が頻繁にかかってくるため、電話対応に追われて休めなかった...ということもありがちです。
【休憩時間中に外出はできない】
一般企業であれば休憩中はコンビニに昼食を買いに行くなどの外出ができますが、保育士の場合はいつ何があっても対応できるよう外出はできないことがほとんどです。
また、園の規則で特に外出が禁止されていなくても、他の保育士の目が気になって外出はできない場合がほとんどなようです。
どうすれば保育士は休憩時間をとれるのか?
ここでは、どうすれば保育士は休憩時間をとれるのかについて解説していきます!
できることは実践してみて、休憩時間を確保しましょう。
【配置や勤務体制を見直す】
休憩したいと思っていても、休憩をとりづらい職場環境ではいつまでたっても休憩できません。
しかし、あなたと同じように休憩したい、現状を変えたいと思っている保育士は他にも必ずいるはずです。
まずは信頼できる先輩保育士などに相談してみて、休憩しやすい職場環境をつくる提案をしてみてはどうでしょうか?
【休憩時間を積極的にとっている保育園に転職】
どうしても職場環境が改善しない場合、転職も視野にいれると良いでしょう。
私立保育園より公立保育園の方が、休憩時間はとりやすいようです。
しかし公立保育園に転職する場合、募集人数が少なかったり公務員試験の突破や年齢制限の問題などがあるため、難しい場合が多いです。
また、休憩時間以外の福利厚生がしっかりしている園は、休憩時間を比較的とりやすくなっています。
まとめ
以上、保育士に休憩時間がない理由とその解決策でした!
まとめると、
・休憩は本来とらないと違法になる ・保育士は休憩中も業務をしている場合が多い ・配置や勤務体制を見直そう ・変化がなければ転職も視野に |
このように、なりました!
以上のように、保育士は休憩時間がとりづらく大変なお仕事ですが、やりがいもたくさんある仕事です。
この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。