【保育士の配置基準について】国・自治体・保育園の保育士の計算方法とは?

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【保育士の配置基準について】国・自治体・保育園の保育士の計算方法とは?

【保育士の配置基準について】国・自治体・保育園の保育士の計算方法とは?

2022/04/01

投稿者:編集部

配置基準”という言葉をご存知でしょうか?

 

実は保育園では、子どもの年齢や人数に応じて必要な保育士の人数が変わっており、細かいルールがたくさんあります。

 

「保育士の配置基準って国と自治体で違うの?」

「何人の保育士が必要なの?」

「配置基準の計算方法を知りたい!」

 

今回は、このような疑問を解決していきたいと思います!

 

保育士の配置基準とは?

保育士の配置基準とは、保育士1人に対し子どもを何人まで保育できるかという基準です。

後ほど詳しく解説しますが、0歳児の場合は保育士1人に対して子ども3人までなことに対し、4歳以上の場合保育士1人に対し子ども30人までを見ることができます。

園の定員数やクラス年齢によって保育園に必要な保育士の数が定められております。必要な保育士は子どもの年齢に応じて少なくなっていきます。

また、原則として施設全体で最低2人の保育士を配置する必要があります。

このように、保育園では必要な保育士の数が決まっています。

 

年齢別の配置基準

国の定める保育士の配置基準は、

0歳児→保育士1人に対し子ども3人まで

1~2歳児→保育士1人に対し子ども6人まで

3歳児→保育士1人に対し子ども20人まで

4歳以上→保育士1人に対し子ども30人まで

 

上記のように、子どもの年齢が低いほど必要な保育士の数は多いです。

 

国と自治体では配置基準が違う?

国と自治体で配置基準が違う場合があります。

しかし自治体によっては保育士1人に対しての上限の子どもの数を少なくしたりなど、ゆとりを持った保育をしているケースもあります。

また、基本となる上述の配置基準は国が定めているので、その基準をオーバーすることはできません。

後述しますが、自治体独自で配置基準が決まっている場合、基本的には自治体の基準に合わせます。

 

 

配置基準の計算方法

保育士の配置基準の計算方法についてご紹介します。

配置基準を適時見直すことで保育の質は向上するため、計算方法を知っておくと必ず役に立ちます。

 

1.自治体に独自の配置基準があるかどうかを確認する

まず、保育園のある自治体に独自の配置基準があるかどうかを確認しましょう。

自治体に配置基準がある場合、自治体の方の配置基準を優先します。

ここでは、国の配置基準を例にして計算していきます。

 

2.保育園の定員数を確認する

次に、保育園の定員数を年齢ごとに確認しましょう。

例として、0歳〜5歳児を保育する一般的な認可保育園と、0歳〜2歳児を保育する小規模保育園を挙げていきます。

 

1.認可保育園Aの定員数

認可保育園Aの定員数は、

0歳児→5人

1歳児→10人

2歳児→10人

3歳児→25人

4歳児→25人

5歳児→25人

以上のように100人とします。

 

2.小規模保育園Bの定員数

小規模保育園Bの定員数は、

0歳児→7人

1歳児→6人

2歳児→6人

以上の19人とします。

 

3.配置基準で年齢ごとの定員数を割る

人数を確認したら、いよいよ計算を始めましょう。

必要な保育士の人数は、配置基準で年齢ごとの定員数を割ると算出できます。

また、計算中に小数点が発生した場合小数点第2位を切り捨て、保育士の合計数を計算する際に発生した小数点は四捨五入します。

それでは、上述の認可保育園Aと小規模保育園Bに必要な保育士の数を求めていきましょう。

 

認可保育園Aの場合

0歳児→5人÷3=1.6(小数点を切り捨てる)

1歳児→10人÷6=1.6

2歳児→10人÷6=1.6

3歳児→25人÷20=1.2

4歳児→25人÷30=0.8

5歳児→25人÷30=0.8

 

小規模保育園Bの場合

0歳児→7人÷3=2.3

1歳児→6人÷6=1

2歳児→6人÷6=1

 

4.割った計算結果を全て足す

 

最後に、先程割り出した計算結果を全て足します。

 

認可保育園Aの場合

1.6+1.6+1.2+0.8+0.8=6

この結果から、認可保育園Aでは6人の保育士が必要となります。

 

小規模保育園Bの場合

2.3+1+1=4.3

4.3を四捨五入すると4になるので、小規模保育園Bでは4人の保育士が必要になります。

 

原則として施設全体で最低2人の保育士を配置する必要がある!

 

冒頭でも解説しましたが、子どもが保育園にいる間は保育士は常に2人以上いる必要があります。

また、先程求めた保育士の人数は日中の保育に常時必要な人数なので、保育士がシフト勤務であることを考えると先程の人数以上の保育士が必要になるため注意が必要です。

 

 

まとめ

 

以上、保育園の保育士の配置基準についての解説でした!

 

Point!

・保育士には配置基準がある。

・配置基準の他に園に常に2人以上の保育士が必要である。

・子どもの年齢によって配置基準は違う。

・配置基準には計算方法がある。

配置基準を求めることは質の高い保育をするにあたってとても重要なことになります。

配置基準を守ることで園の安全、保護者の安心を守ることにも繋がります。

また、配置基準は時代に合わせて見直されており、保育士の代わりに幼稚園教諭や支援員などをカウントできる場合もあります。

 

この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。

 

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