保育士は何歳まで働ける?定年・年齢別の働き方と長く続けるコツ|保育のソムリエ
2026/01/20
投稿者:スタッフ
保育士は何歳まで働ける?定年・年齢別の働き方と長く続けるコツ|保育のソムリエ
保育士は資格職のため、資格自体に年齢制限は基本的になく、働き方を調整すれば60代・70代でも活躍している人がいます。
一方で「定年」は勤務先(公立・私立)や雇用形態によって違い、再任用・再雇用など制度の理解が欠かせません。
この記事では、保育士は何歳まで働けるのかを“制度(定年)”と“現場の働き方”の両面から整理し、年代別のキャリア選択と長く続けるコツ、転職の進め方まで解説します。
保育士に「何歳まで」という年齢制限はある?
結論として、保育士資格そのものに年齢制限はなく、採用も職場の方針や募集条件によって左右されます。
保育士は国家資格で、取得後に更新や有効期限があるタイプではないため、資格だけを理由に「何歳まで」と線引きされることは基本的にありません。実際には、体力や家庭状況に合わせて働き方を調整しながら続けている人が多いです。
ただし「採用」では年齢よりも、勤務できる時間帯、役割の希望、経験値、健康状態などが見られます。特に保育現場はチームで回すため、担任が難しい場合でも、補助やフリー、書類サポートなどで貢献できるかを伝えられると評価されやすくなります。
注意点として、公立園を目指す場合は保育士資格とは別に、公務員採用の年齢条件や試験区分が自治体ごとに設定されていることがあります。希望の自治体の募集要項を確認し、条件に合わない場合は会計年度任用職員や非常勤など別ルートも併せて検討すると現実的です。
保育士の定年は何歳?公立・私立の違い
定年は「どこで働くか」で大きく変わります。公立は公務員制度、私立は法人・園の就業規則が基準です。
保育士として長く働くうえで重要なのは、資格の年齢制限ではなく、勤務先の定年や雇用延長の仕組みです。とくに60歳前後で働き方が変わりやすいため、早めに制度を理解しておくと、収入の落差や働き方のギャップを小さくできます。
公立か私立か、正職員か非正規かで、定年後に「同じ園で続けられるか」「条件がどれくらい変わるか」が大きく変わります。転職を考えていなくても、今の職場の就業規則や再雇用条件を一度確認しておくことが、将来の選択肢を増やします。
また、定年後は賃金体系や勤務日数が変わることが多く、年金や社会保険との兼ね合いが出てきます。働ける年齢を現実的に考えるには、制度の上限年齢だけでなく、手取りと負担のバランスまで見て判断することが大切です。
公立保育園の定年と再任用のしくみ
公立保育園の正規職員は地方公務員として扱われるため、定年は公務員制度に沿って運用されます。一般に定年は一定年齢を基準に設定され、定年後も希望や人員状況に応じて短時間勤務などで働ける再任用制度が用意されていることがあります。
近年は公務員の定年を段階的に引き上げる動きが進んでおり、以前よりも長く働きやすい方向に制度が変わっています。ただし、実際の勤務形態や任用の条件、募集の有無は自治体の運用によって差が出やすい点に注意が必要です。
確認方法としては、自治体の職員採用情報、会計年度任用職員の募集要項、条例や人事制度の説明資料をチェックし、必要なら人事課や園の管理職に相談するのが確実です。定年後の働き方は、勤務日数、担当業務、賃金、社会保険の扱いがセットで変わるため、条件を紙で把握してから判断すると失敗が減ります。
私立保育園の定年と雇用延長・嘱託制度
私立保育園の定年は法人や園の就業規則で決まるため、年齢も継続のしやすさも職場によって大きく異なります。定年を設けていても、再雇用として嘱託やパートに切り替えて続けられる園は少なくありません。
雇用延長を考える際は、年齢上限だけでなく条件の中身が重要です。たとえば勤務日数と時間、時給や賞与の有無、処遇改善手当の対象かどうか、社会保険加入の条件、業務範囲と責任の線引きなどを確認しましょう。同じ「再雇用」でも、担任に近い役割を求められる園もあれば、補助中心で負担を抑えられる園もあります。
就業規則は口頭説明だけだと誤解が起きやすいので、雇用契約書や労働条件通知書で具体的に確認することが大切です。とくに定年後は条件変更が前提になりやすいため、継続したい場合は定年前から面談の機会をつくり、希望する働き方と園の期待値をすり合わせておくとスムーズです。
60代・70代の保育士はどう働いている?
人手不足や多様な保育ニーズの中で、シニア保育士は「補助・見守り・保護者対応の安心感」などで重宝されます。
60代・70代の保育士が担うことが多いのは、体力勝負になりやすい業務を抱え込むのではなく、園全体の安定運営を支える役割です。たとえば登園・降園の受け入れ、子どもの見守り、午睡時の呼吸チェックの補助、玩具や環境整備など、経験が活きて事故防止にもつながる業務があります。
保護者対応でも、落ち着いて話を聞き状況を整理する力は強みになります。若手職員が言いにくいことを角が立たない形で伝える、保護者の不安を受け止めて園の方針に接続するなど、現場の摩擦を減らす役割を担える人は評価されやすいです。
働き方としては、週数日や短時間勤務、固定時間のシフトなど、生活リズムを崩さない設計が現実的です。長く働けるかどうかは年齢よりも、無理のない役割と時間に調整できる職場か、体調の変化を相談できる関係性があるかで決まってきます。
年齢別の働き方とキャリアの選択肢
同じ保育士でも、年代によって強みや負担の出やすい点は変わります。ライフステージに合わせた役割設計が鍵です。
保育士は年齢を重ねるほど働きにくくなるというより、役割の取り方を間違えると負担が増える仕事です。担任業務を続けるか、補助や専門領域に寄せるか、管理職に進むかで、体力と責任の質が変わります。
大切なのは、今の体力や家庭状況に合わせて「できること」と「避けたいこと」を言語化し、職場とすり合わせることです。曖昧なままだと、忙しい時期に無理な配置が続き、結果的に離職につながりやすくなります。
年代別に見ると、若手は経験値を積みやすい一方で負荷が集中しがちで、中堅は役割が増えて時間が足りなくなり、シニアは体力面の工夫が必要になります。どの年代も、学び直しや得意分野づくりで選択肢を増やすことが、長く働く土台になります。
20代〜30代:現場経験を積む
20代〜30代は、担任や行事対応を通じて保育の基礎体力と判断力を作る時期です。子どもの発達理解、事故防止の視点、日誌や連絡帳など記録の型、保護者対応の基本などは、早い段階で身につけるほど後が楽になります。
この時期に意識したいのは、忙しさの中でも再現性のあるスキルとして積み上げることです。たとえば「ヒヤリハットの共有方法」「クラス運営の優先順位」「保護者への伝え方のテンプレ」など、仕組み化できる力は年齢を重ねても武器になります。
将来の選択肢を広げるなら、研修参加や得意分野づくりも有効です。乳児保育、特別支援、食育、運動遊びなど、園が求める領域と自分の関心が重なる分野を一つ育てておくと、年齢が上がったときに担任以外の役割でも評価されやすくなります。
40代〜50代:役職・専門性で働き方を広げる
40代〜50代は、現場力に加えてチーム運営の役割が増えやすい時期です。主任やリーダーとして後輩育成、保育の質の統一、保護者対応の一次受けなどを担うことで、園全体の安定に貢献できます。
専門性で価値を出す道もあります。障害児保育、病児保育、食育、運動、地域子育て支援などは、経験がそのまま説得力になります。担任を続ける場合でも、専門性があると負担の大きい業務を一人で抱えにくくなり、周囲も役割を分担しやすくなります。
体力面に不安が出てきたら、働き方を広げる発想が大切です。フリー保育士や固定時間勤務、短時間正社員など、担任以外でも園に必要とされる配置は多くあります。体力の限界まで我慢するより、持続可能な役割に移るほうが結果的にキャリアも収入も守りやすくなります。
60代〜70代:補助・見守り・短時間勤務にシフトする
60代〜70代は、再任用や再雇用、パートなどで、業務を絞りながら現場に関わる働き方が現実的です。読み聞かせ、午睡見守り、製作準備、環境整備、登降園の補助など、経験が活きるうえに身体負担を抑えやすい業務があります。
勤務日数や時間の目安は職場によりますが、週2〜4日、1日4〜6時間などの短時間で続ける人が多い傾向です。特に早朝や夕方など人手が薄くなりやすい時間帯はニーズが高く、固定シフトで入れると採用されやすくなります。
無理をしないためには、配置相談が最重要です。できる業務と避けたい動作を具体的に伝え、代替案を出すと話が進みます。たとえば「抱っこは短時間なら可能だが長時間は難しい」「階段の昇降が少ないクラス補助が希望」など、園が安全配慮と人員配置を組み立てやすい形で共有しましょう。
保育士を長く続けるのが不安な理由
「好きだけど続けられるか不安」は珍しくありません。不安の正体を分解すると、対策が立てやすくなります。
保育士の不安は、単に年齢の問題ではなく、体力、収入、責任、人間関係といった複数の要因が絡み合って起きます。漠然と不安なままだと、対策が後手になり、限界が来たときに急に辞める選択になりがちです。
不安を分解すると、今の職場で改善できるものと、職場を変えないと解決しにくいものが見えてきます。たとえば動線や業務分担の見直しは園内調整で変えられる一方、給与体系や人員配置の不足は園の体質に左右されます。
また、保育は責任が重い仕事なので、頑張り方を間違えると心身の消耗が早まります。長く続ける人ほど、限界まで耐えるのではなく、早めに相談し、役割や働き方を調整する習慣を持っています。
体力面の不安
体力面の不安は、腰・膝・肩への負担が中心です。抱っこ、しゃがむ動作、床での活動、立ち仕事が多く、同じ姿勢の繰り返しで慢性的な痛みにつながりやすくなります。
早番遅番のシフトが続くと睡眠が乱れ、疲労が抜けにくくなります。疲れが溜まると注意力が落ち、事故防止のプレッシャーがさらに増えるという悪循環も起きがちです。
体力の問題は年齢だけで決まらず、園の環境にも左右されます。複数担任か、補助員がいるか、持ち上げ補助の用具や台があるか、動線が整っているかで負担は大きく変わります。自分の努力だけで解決しようとせず、環境要因も含めて捉えることが重要です。
収入・待遇の不安
収入面の不安は、昇給の伸びが緩やかなことや、役職に就かないと手当が増えにくいことから生まれやすいです。園や法人によって処遇改善の配分や評価制度が異なるため、同じ経験年数でも差が出ます。
パートや短時間勤務に切り替えると、働きやすくなる一方で月収が下がりやすい点は現実として押さえる必要があります。年金と合わせた家計設計や、社会保険の加入条件、扶養の範囲など、手取りベースで試算しておくと不安が小さくなります。
待遇は「基本給」だけでなく、賞与、交通費、処遇改善、退職金、休暇制度まで含めて判断することが大切です。特に定年後の再雇用は条件が変わる前提なので、どこが変わり、何が維持されるのかを明確にしておくと将来の見通しが立ちます。
責任・人間関係の不安
保育の責任は、事故防止の緊張感と常に隣り合わせです。ヒヤリハットをゼロにすることは難しいため、情報共有の仕組みが弱い職場だと、一人にプレッシャーが集中しやすくなります。
保護者対応も負担になりやすい場面です。要望の多様化や価値観の違いがあり、説明の難しさが増えています。経験があるほど頼られる一方で、対応が属人化すると疲弊しやすいので、園としての方針とチーム対応の枠組みがあるかが重要です。
人間関係では、若手とベテランの保育観の違いが摩擦になることがあります。ベテラン側は「正しさ」で押すより、園の共通ルールに落とし込み、相手のやり方も尊重しながら擦り合わせる姿勢が、長く働くうえでの現実的な解決策になります。
保育士として長く働くポイント
長く働ける人は、根性ではなく「負担を小さくする仕組み」と「合う職場選び」を押さえています。
保育士を長く続けるコツは、気合で耐えることではなく、負担が積み上がらないように設計することです。体の使い方、仕事の分担、働く場所の選び方を変えるだけで、同じ仕事でも消耗度が大きく変わります。
特に年齢を重ねるほど、短期的な頑張りよりも、継続できるペース配分が重要になります。体調の波を前提に、無理をしない働き方に移行できる柔軟さが、結果的にキャリアの寿命を延ばします。
また、長く働ける人は「自分が貢献できる形」を言葉で伝えられます。担任だけが価値ではなく、補助、育成、保護者対応、環境づくりなど、園が必要とする役割に自分を合わせることで、年齢を重ねても選ばれやすくなります。
体調管理と負担を減らす工夫
体調管理は、特別なことよりも習慣化が鍵です。腰や肩の不調は急に悪化することがあるため、ストレッチや軽い筋力維持を毎日短時間でも続けるほうが効果が出やすいです。
業務中の負担を減らすには、体の使い方を見直します。抱き上げの回数を減らす工夫、子どもが自分で動ける環境づくり、床からの立ち上がりを減らす動線、台や補助具の活用など、園の備品と合わせて改善できる点が多くあります。
不調時のルールを決めておくことも重要です。我慢して悪化すると長期離脱になり、結果的に職場にも迷惑がかかります。早めに相談し、配置や業務を一時的に軽くする、休養を確保するなど、回復を最優先できる職場は長く働きやすい職場でもあります。
コミュニケーションと役割分担を見直す
チーム保育では、報連相の質が働きやすさを決めます。忙しいときほど口頭だけで済ませず、要点を短く共有し、引き継ぎ漏れを減らすことが事故防止にもつながります。
若手支援の距離感も大切です。経験を伝える場面では、やり方を押し付けるより、園の共通目標に沿って提案し、相手が選べる形にすると関係がこじれにくくなります。ベテランの役割は「全部できる人」ではなく「チームが回るように整える人」と捉えると負担が減ります。
役割分担の交渉は、希望だけでなく根拠を添えると通りやすいです。たとえば「午睡見守りは得意なので多めに担える」「製作準備は集中して進められる」など得意を提示し、苦手や負担が大きい業務は代替案を出すと、園側も配置を組み立てやすくなります。
自分に合う園・雇用形態を選ぶ(正社員・パート・派遣)
長く働くには、フルタイム正社員にこだわらない選択が有効です。短時間正社員、パート、派遣、固定時間勤務などを選ぶことで、体力や家庭事情に合わせて継続しやすくなります。
正社員は収入と安定性、キャリア形成に強みがありますが、担任や行事、残業が増えやすい傾向があります。パートは時間の融通が利きやすい一方、賞与や手当、社会保険の条件が園によって違うため、手取りの見込みを事前に確認することが必須です。派遣は勤務条件が明確で固定時間になりやすい反面、契約更新や担当業務の範囲を事前にすり合わせる必要があります。
雇用形態を選ぶときは、収入だけでなく責任範囲の線引きが重要です。担任の有無、書類の量、持ち帰り仕事の有無、休憩が取れる体制、急な欠員時の対応など、負担が増えるポイントを面接や見学で具体的に確認すると、長く続けやすい職場を選べます。
50代・60代からの転職は可能?求人の探し方
年齢だけで不利になるとは限らず、探し方と伝え方を工夫すれば転職は十分可能です。
50代・60代の転職は、若手と同じ土俵で勝負するより、園のニーズに合う役割を提示するほうが成功しやすいです。人手不足の園では即戦力だけでなく、落ち着いた対応ができる人材や、補助を安定して担える人材が求められています。
転職活動では、年齢が壁というより「条件のミスマッチ」が壁になります。勤務時間、担任の可否、体力面の配慮、希望する業務範囲が合っていないと採用後に続きません。応募前に条件を具体化し、園見学で現場の実態を確認するのが安全です。
また、シニアが評価されるのは、欠勤の少なさや安定感、保護者対応の丁寧さなど、仕事の質が読み取れる要素です。経験の棚卸しをして、園が安心して任せられる材料を準備することが転職成功の近道になります。
年齢不問求人の見つけ方
求人を探すときは、キーワードと条件設定を工夫します。求人サイトなら「年齢不問」「シニア歓迎」「保育補助」「固定時間」「短時間勤務」などで絞り込み、保存検索や新着通知を使うと効率的です。
園見学や体験の活用も重要です。求人票だけでは、休憩が取れるか、補助員がいるか、動線や設備が整っているかは見えません。見学時に、担当業務の範囲、1日の動き、職員の年齢構成、困ったときのフォロー体制を質問し、働き続けられる環境かを確かめましょう。
応募書類・面接で年齢を強みにするポイント
応募書類は、経験を並べるだけでなく、園が知りたい安心材料に変換して書くのがコツです。たとえば子育て経験や他職種経験も、保護者対応の共感力、段取り力、クレーム対応の落ち着きなど、保育現場に転用できる形で示すと強みになります。
面接では、体力面の不安に対して「具体策」で答えると信頼されます。日常的な運動習慣、痛みが出たときの対処、無理をしないための働き方の希望などを具体的に伝え、園にとってリスクが管理できる状態にします。
勤務可能時間は明確に伝えましょう。早朝や夕方だけ、週3日だけなどでも、園の穴を埋められるなら評価されます。また、担任以外の役割も柔軟に受けられる姿勢を示すと、配置の自由度が上がり採用につながりやすくなります。
定年後に保育士資格を活かせる仕事と収入の目安
定年後は「現場に立ち続ける」以外にも、負担を抑えつつ資格を活かせる選択肢があります。
定年後は、フルタイムの担任を続ける以外にも、負担の少ない形で保育に関われます。体力と責任のバランスを取り直す時期と捉えると、働ける年齢を伸ばしやすくなります。
収入は地域や施設形態で差が大きく一概には言えませんが、定年後は時給制の働き方が中心になりやすいです。そのため「月にいくら必要か」「週にどれくらいなら無理なく働けるか」を先に決め、条件に合う仕事に当てはめる考え方が現実的です。
また、仕事選びでは収入だけでなく、通勤負担、休憩の取りやすさ、業務範囲の明確さが継続に直結します。年金や社会保険の扱いも変わりやすいので、雇用条件は必ず書面で確認し、手取りベースで判断しましょう。
保育補助・小規模保育・放課後等デイなどの選択肢
定年後に人気があるのは、保育補助としてクラス運営を支える仕事です。見守り、午睡チェックの補助、製作準備、清掃や環境整備など、担任ほどの責任を負わずに経験を活かせる場面が多くあります。
施設形態としては、小規模保育や企業主導型、学童、放課後等デイサービス、病児保育、一時預かりなども選択肢です。年齢層や支援内容が異なるため、自分の得意分野と体力に合う領域を選ぶと働きやすくなります。たとえば幼児の集団活動より、生活支援や見守り中心の現場のほうが負担が軽いケースもあります。
収入の目安は地域差が大きい前提ですが、定年後の非正規は時給制が中心で、勤務日数と時間に比例します。週2〜4日、短時間で月数万円からの副収入として設計する人もいれば、社会保険に入る範囲でしっかり働く人もいます。自分の生活費と体力に合うレンジを決め、条件が合う求人を選ぶことが長続きのポイントです。
就職支援制度の活用(保育士・保育所支援センター等)
公的・準公的な支援を使うと、求人探しから応募書類、復職支援まで一気通貫で進めやすくなります。
保育分野は、自治体や関連団体が就職支援を用意していることが多く、個人で探すより効率よく情報を得られます。特にブランクがある人や、シニアで条件調整が必要な人は、第三者に相談しながら進めるほうがミスマッチが減ります。
保育士・保育所支援センターなどでは、求人紹介だけでなく、働き方の相談、職場見学の調整、応募書類の添削、復職に向けた情報提供などを受けられる場合があります。自分では聞きにくい条件面も確認しやすく、安心材料になります。
支援を使うときは、希望条件を具体的に伝えることが重要です。勤務可能時間、担任の可否、体力面で避けたい業務、通勤範囲などを整理して相談すると、紹介の精度が上がり、結果的に長く働ける職場に出会いやすくなります。
保育士試験に年齢制限はある?未経験からの資格取得
保育士試験には年齢制限がなく、未経験・ブランクありでも取得ルートを選べば現実的に目指せます。
保育士試験は年齢による受験制限がないため、何歳からでも挑戦できます。すでに子育てが落ち着いたタイミングや、定年後のセカンドキャリアとして目指す人もいます。
未経験からの取得では、学習計画が成功の鍵です。筆記は科目数が多く感じますが、過去問で出題傾向をつかみ、科目ごとに合格ラインを積み上げる戦い方が現実的です。実技は型を練習して慣れるほど安定します。
資格取得後の働き方は幅広く、フルタイムだけが正解ではありません。取得前から、どの施設形態で、どの時間帯なら働けるかをイメージしておくと、合格後の就職活動がスムーズになります。
保育士は何歳まで働ける?よくある質問
年齢にまつわる不安が出やすいポイントを、採用・体力・70代就労の観点で整理して答えます。
保育士の年齢に関する悩みは、定年や制度の話だけでなく、採用の現実や体力の見通しといった生活に直結する論点が多いです。ここでは特に質問が多いポイントを、実務目線で整理します。
結論としては、年齢そのものよりも、園が求める役割と自分が提供できる役割が一致するかが重要です。働ける年齢を伸ばすには、体力に合わせて仕事を再設計し、条件が合う求人に応募することが近道です。
不安がある場合は、一度に理想を満たそうとせず、まずは短時間や補助から始めて相性を確認する方法も有効です。働きながら条件を調整していくほうが、結果的に長く続けやすくなります。
45歳・50代でも正社員採用される?
45歳や50代でも正社員採用はあります。特に人手不足の地域や、経験者を求める園では、年齢よりも実務力や安定して働けるかを重視する傾向があります。
採用されやすい条件としては、担任にこだわらずフリーや補助、リーダー的役割など柔軟に受けられること、固定時間でも園のニーズに合う時間帯で働けることが挙げられます。園側は配置を組めるかを見ているため、役割の提案が具体的だと評価されます。
面接では、経験がある場合は「どの年齢のクラスを担当してきたか」「事故防止で工夫してきたこと」「保護者対応で大切にしていること」を短く具体的に伝えると説得力が出ます。ブランクがある場合は、復帰に向けて学び直していることや、まずは補助からでも貢献できる姿勢を示すと安心感につながります。
体力が不安でも続けられる働き方は?
体力が不安な場合でも、役割と勤務形態を調整すれば続けられる可能性は高いです。担任だけが保育士の働き方ではなく、補助、フリー、固定時間、短時間勤務など、負担を抑えられる選択肢があります。
配置面では、抱っこが多い乳児クラスより、見守りや環境づくり中心の役割のほうが合うこともあります。園に相談する際は、できることと難しいことを曖昧にせず、代替案を添えて伝えると調整が進みます。
職場選びのチェック項目としては、複数担任制か、補助員がいるか、休憩が取れる体制か、用具や設備で負担軽減ができるかが重要です。体力不安は本人の問題に見えがちですが、体制が整った園に移るだけで継続しやすくなるケースも多いです。
70代でも働ける職場はある?
70代でも働ける職場はあります。再雇用やパート、派遣などで、短時間勤務の求人が出ることもあり、見守り中心の業務で採用されるケースがあります。
探し方としては、シニア歓迎や年齢不問の求人に加え、自治体の支援機関、シルバー人材関連のルート、地域の保育関連の紹介窓口などを併用すると見つけやすくなります。
採用されやすい条件は、健康状態が安定していること、勤務可能な曜日と時間が明確であること、無理のない業務範囲を理解していることです。経験がある人は強みになりますが、未経験でも読み聞かせや見守りなど役割が明確な求人なら入りやすいことがあります。
保育士は何歳まで働けるかは職場次第|定年と働き方を整理しよう
資格に年齢制限はなくても、定年や雇用延長の有無で“働ける年齢”は変わります。自分の体力・収入・生活に合う選択を、制度と求人の両面から整理して行動につなげましょう。
保育士は年齢制限がない一方で、実際に何歳まで働けるかは、定年、再任用や再雇用の条件、そして職場の体制に左右されます。まずは今の職場の就業規則と、定年後の条件を確認することが第一歩です。
次に、体力と生活に合う働き方を設計します。担任を続けるのか、補助や固定時間に移るのか、収入はどの程度必要かを整理すると、選ぶべき雇用形態や施設形態が見えてきます。
もし今の職場で調整が難しいなら、年齢不問やシニア歓迎の求人、支援センターの活用、園見学を組み合わせて、続けやすい環境に移るのも有効です。制度と働き方をセットで整理し、自分が無理なく続けられる形を選ぶことが、結果的に長く働くいちばんの近道です。
