小規模保育園で働きたい!小規模保育園で働くメリットとデメリットを解説!
2025/04/18
投稿者:編集部
小規模保育園の働き方
保育園選びの際に「小規模保育園はなんとなく楽そうだから」と考え検討している方もいるのではないでしょうか。小規模保育園は、2015年に認可事業になった少人数制の保育園となり、0~2歳の乳幼児を担当することになります。
しかし、小規模保育園で働く保育士さんからは「小規模保育園はやめたほうがいい」などネガティブな声も少なくありません。小規模保育園はどんな特徴があるのか、働きやすいのか、について解説していきます。
■小規模保育園とは
小規模保育園とは、冒頭でもお伝えした通り対象年齢が0~2歳児が基本となり、6名~19名の少人数制の保育園です。
2024年4月に対象年齢を引き上げる通知もありましたが、現状は3歳以上の子供を受け入れる準備が整っていない状態です。
また、小規模保育園には「A型」「B型」「C型」の3つの認可基準が定められています。
保育の質を高めるために、配置人数に対して1名の追加配置があります。
そのため、小規模保育園の場合、職員の人数が多くなります。
■小規模保育園で働くメリット
小規模保育園には少人数制だからこそのメリットがたくさんあります。
・子ども一人ひとりにじっくりと関われる
・体力的な負担が少なく働きやすい
・行事が少なく準備の負担を減らせる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・子ども一人ひとりにじっくりと関われる
小規模保育園は、子ども3人に保育士1人や子ども6人に保育士1人なので目が届きやすい環境が整っています。また大人数で行動する機会も少なく、子どものペースを尊重した保育ができるのもメリットです。
大規模保育園の場合、保育士1人で10人以上の子どもの担当をすることも少なくありません。そのため全員に目を向けるというのは現実的に考えても難しくなってしまいます。
・体力的な負担が少なく働きやすい
0~2歳児を対象にしているため、運動量が少なく体力的な負担を減らして働けるのもメリットです。保育中に子どもを抱っこすることはありますが、園庭で走り回るなどアクティブに遊ぶ機会はほとんどありません。小規模保育だから楽なわけではありませんが、体力にそこまで自信がない人でも比較的働きやすい環境と言えるでしょう。
・行事が少なく準備の負担を減らせる
小規模保育園では、年齢的な問題や園庭やホールもないため行事が少ないのも特徴です。保育園によっては運動会や発表会、夏祭りなどのイベントが多く準備に追われることも少なくありません。保育以外の時間を残さなくてはいけなくなることもあります。その点、小規模保育園は準備の負担を減らせる点もメリットと言えるでしょう。
■小規模保育で働くデメリットとは
小規模保育園のメリットについて説明しましたが、デメリットも少なくありません。
・休みの調整がしづらい
・遊びが限定的になりやすい
・人間関係が難しい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
・休みの調整がしづらい
小規模保育園の場合、代わりの保育士がいないケースも考えられます。保育士が1人休むと他の職員に負担が増えてしまうため、休みにくいと感じることも少なくありません。突発的な体調不良によるお休みが難しく、希望休も思うようにとれないのはデメリットと言えるでしょう。
・遊びが限定的になりやすい
小規模保育園の多くが、マンションやテナントの一部を使用しているため、スペースが限定されてしまいます。大型の遊具を設置するのも難しく、絵本やおもちゃにも限りがあります。お外遊びとしてお散歩や公園に行くこともありますが、限定的になりやすいため、いかに工夫して遊べるかどうかです。
・人間関係が難しい
少人数制だからこそ、保育士同士が顔を合わせることも多くなり、人間関係で難しさを感じることも少なくありません。なかには「一緒に働きにくい」と感じる相手がいても、距離をとることが難しくなってしまいます。人間関係によって保育園の雰囲気も変わってきますし、働きにくさを感じることもあるかもしれません。
■まとめ
小規模保育園だからといって、楽とは言い切れません。大規模保育園のように行事の準備や体力的な負担が少ないとしても、小規模ならではの大変さもあります。規模の大きさよりも、人間関係や保育園の方針によって働きやすいかどうかが変わると言えるでしょう。