保育士が給料を上げるには、どうすればいいか?
2022/07/15
投稿者:編集部
保育士が給料を上げるには、どうすればいいか?
「保育士は給料が低い...」
「どうやって給料をあげればいいの?」
このように、保育士の中では給料の低さに悩んでいる方は多いです。
今回は、そんなあなたのために保育士の給料を上げる方法についてご紹介していきたいと思います!
なぜ保育士の給料は低いのか?
保育士は給料が低いと一般的に言われていますが、なぜ低いのでしょうか?
ここでは、保育士の給料が低い理由を2つ解説していきます。
1.保育士の仕事内容の軽視
保育士の仕事は子どもをみるだけではなく、連絡帳の記入やイベントの準備など多岐にわたり激務ですが、保育園のシステムが始まった当初は「子どもを預かるだけ」などと軽視されていました。
それが今でもまだ残っており、そのことから保育士の社会的価値を正しく評価してもらえず、結果給料が低くなってしまっています。
2.公定価格の問題
私立保育園では保育士の給料は主に公定価格から支払われています。
しかし、公定価格は保育士の必要最小限人数分しか支払われないため、必要最小限の人数より多くの保育士を雇っている保育園はその公定価格を想定人数より多い人数で分け合う必要があります。
したがって、保育士の給料は低くなってしまっています。
保育士の平均給与額
ここでは、保育士の平均給与額について解説していきます。
賃金構造基本統計調査によると、令和2年の保育士の平均年収は321万円ほどとなっています。
日本の全職種の平均年収と比較しても低い傾向にあり、月収で換算すると27万円ほどになります。
また初任給は21万円程度が相場となっています。
アルバイト、パートの場合は平均時給が1034円、派遣社員の場合は1287円となっています。
このように、正社員、アルバイト、パート、派遣社員ともに給与が低い傾向があります。
(国税庁の令和2年度「民間給与実態統計調査結果」から)
保育士の給料を上げる方法
ここからは、保育士の給料を上げる方法についてご紹介していきます。
実践できるものがあれば試してみて、給料アップを狙いましょう。
【役職に就く】
役職に就けば役職手当がもらえます。
以前は保育士の役職は園長と主任保育士しかなく、役職に就くのは難しかったのですが、2017年から中堅役職として副主任保育士、専門リーダー、職業分野別リーダーの3つの役職が新設され、役職に就きやすくなりました。
経験年数を積み、キャリアアップを狙いましょう。
【研修を受ける】
希望の役職が既に埋まっているなど役職につけない場合でも、研修を修了すると給料が上がる場合があります。
しかし研修には1研修につき15時間以上の受講が定められているなど、時間的に負担がかかるため、働いている園の理解や協力を得ることが必要になります。
【資格を取得する】
資格を取得することで手当が出る場合があります。
絵本専門士、こども環境管理士、リトミック指導員など保育に関係する国家資格や民間資格はたくさんあります。
また、保育士でも幼稚園教諭免許を取得するのもおすすめです。
認定こども園など、保育士と幼稚園教諭両方の資格を持つ人が必要な施設が増え需要は高まっています。
【転職する】
今の園より給料が良い園に転職するというのも手です。
けれど、転職活動が不安という方も多いでしょう。
しかし、現在の保育現場は全体的に人手が不足していて、経験者なら採用されることが多いため安心して就職活動を始めてみましょう!
【公立保育士を目指す】
公立保育園で働く保育士は、私立保育園で働く保育士と比較して給料が高いです。
また公立保育士は公務員なので、週休2日制や有給、産休や育休制度など福利厚生がしっかりとしていることもメリットです。
しかし公立保育士になるには公務員試験に合格しなければならず、試験対策が必要になる他年齢制限があるので注意が必要です。
【保育士の給料は年々上がっている!】
現代社会では保育士不足や待機児童問題などが問題視されています。
その影響で、国や自治体が補助金などの対策に乗り出し保育士の給与は年々上がってきています。
就職一時金や家賃補助制度、キャリアアップ制度など様々な制度が新設されたため、保育士の給与や待遇は年々良くなっているといえます。
また、今後も制度は増えたり充実することが予測されているため、保育士の待遇は今よりももっと良くなることが期待されます。
まとめ
以上、保育士の給料の上げ方についてでした!
まとめると、
・保育士の給料が低いのは仕事の軽視と公定価格が問題 ・保育士の平均年収は321万円と他業種と比べても低い ・経験年数を積み、キャリアアップを狙うことが給料アップの鍵 ・給料が良い園に転職もアリ ・公立保育士は私立保育士よりも給料が高い ・保育士の給料は年々上がってきている |
このようになりました。
上記のように、保育士が給料を上げるにはいくつかの方法があります。
全て実践するのは大変ですが、実践できるものからトライしてみてくださいね。
この記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。